「築10年」が目安になる理由
新築時や前回塗装で使われることが多いシリコン系塗料の耐用年数が10〜12年前後だからです(詳しくは塗料の選び方ガイド参照)。ただし10年はあくまで平均値で、日当たり・雨風の当たり方・立地(幹線道路沿い・海沿い)によって前後します。「築何年か」よりも、実際の劣化サインが出ているかで判断するのが正確です。
自分で確認できる劣化サイン5つ
①チョーキング: 外壁を手で触ると白い粉が付く。塗膜の防水機能が切れ始めたサインで、塗り替え検討の代表的な合図です。②色あせ・ツヤ引け: 南面・西面から先に進みます。③ひび割れ: 幅0.3mm超は要注意(ひび割れガイド参照)。④シーリングの劣化: 目地のゴム部分のひび・痩せ・剥離。⑤カビ・藻・コケ: 北面や日陰に出やすく、塗膜の防水低下のサインです。2つ以上当てはまるなら、点検・見積もりを取る時期に入っています。
動き出すのは「施工したい季節の3ヶ月前」
塗装工事に適するのは空気が乾燥して天候が安定する春(3〜5月)と秋(9〜11月)で、業者の繁忙期もこの時期です。人気の業者は繁忙期の予約が数ヶ月先まで埋まることがあるため、春に塗りたいなら年末〜冬のうちに、秋に塗りたいなら初夏には業者探しを始めるのが確実です。閑散期(梅雨・冬)は日程の融通が利きやすく、価格交渉の余地が出る場合もあります。
放置するとどうなるか
塗膜の防水が切れたまま放置すると、外壁材そのものの劣化(サイディングの反り・腐食)や雨水侵入に進み、補修範囲が「塗装」から「張り替え・下地補修」に広がります。張り替えは塗装の2〜3倍の費用になることが珍しくありません。劣化サインが出てからの1〜2年が、費用を塗装だけで抑えられる勝負どころです。